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3世代、35年を経てリノベーション。 [長期優良住宅・ZEH・SWH・地域グリーン化事業]

35年前・・私は21歳でまだ学生でした。
高田工務店の先代が手掛けた鉄骨造の住宅。
この建物・・・家族総出で外装や内装のメンテナンスをしていることは知っていました。
一口にセルフビルド、セルフメンテナンスと言ってもそんなに簡単な事ではありません。
しかし専門知識や装備が低くてもメンテナンススパンは短く愛情をもって手入れをされたこの建物は35年の時間を経過しても劣化は少ないものでした。
・・・特に外壁のALC(発泡気泡コンクリート版)は水に弱く外装や防水のメンテナンスは欠かせませんが、ここも浸水や損傷は認められませんでした。
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この建物を建てたお客様のお孫さんから「御祖父ちゃんの建てた建物に住めますか?」
家族総出で外壁を塗り替えた思い出話などをお伺いし、改めて仕事の重みを実感しました。
「充分住めますよ。但し、構造、断熱、デザインは妥協しないで工夫しましょう。」幸い構造計算書、検査済証が現存していましたので早速構造解析。
建物の形状がシンプルなのと安全率を高く取っていたお陰で設計上は問題がなさそう。
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続いて温熱計画、35年前・・・「ALC」という外装材は断熱性能が良いとされていましたが、断熱性能は木材より低い、結果はやはり現実は厳しい結果となりました。
Ua値2.54・・・最低でも現在の省エネルギー基準の0.87以下にしたいなぁ。
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屋根、外壁、開口部・・・すべてが弱点
鉄骨造に木質の内装工事・・・発砲パネル系の断熱材の方が施工性が良いのではないか?
そこで候補に挙がったのがスタイロフォームFG、熱伝導率λ=0.022の優れもの、さっそくサンプルを入手してみるとフェノールフォームの様なもろさが無い。
renovation20161123(5).JPG
・・・という事で温熱計算、屋根、外壁、床にスタイロフォームFGを敷込み、開口部はアルミサッシにLOW-E複層ガラス、本来は最低でもアルミ樹脂複合サッシか樹脂サッシで行きたいところですが準防火地域の為コストアップが考えられるのでこのスペックで計画する事としました。
renovation20161123(4)_R.jpg
結果は・・・当初Ua値0.8位でしたが、東西壁面の開口部を小さくして0.66、まずはここから始める事となりました。
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